カバレージの話と悪斬

プロツアーアムステルダムのカバレージを読んで
少し悲しくなった。

論調が「問題だ。問題だ」ばかり言って、問題提起はするけど
「ではどうすればいいか？」が語られていない。
加えて「誰が悪い」というように悪者も作ってはいけない。
本当は質問の相手に「あなたは今後どうしますか？」と聞いて
自分自身の問題として認識させてあげて、そのために何が必要かを考える形にすると良い。

また、ポジティブ意見が無いのも健全ではない。
悪かった点を見つめなおすのはいいことだが
良かった点も必ずあるはずで、それも本来掘り下げて考えるべきなのだ。

たとえば、今回航空チケットの予約問題があったが
一人のプレイヤーが立ち上がることによって、解決したという。
これは非常にいいことで、横のつながりが無いという話とは若干矛盾するし
良かった面を掘り下げることで問題解決になることだってある。

コピーデッキうんぬん、ビルダーうんぬんという話も
若干わだかまりが残る。
僕は意欲的なデッキがなくなってきているとは思わない。
試合後に雑談をしたりすると、すごく論理的にカードの採用理由を教えてくれる人が多い。

「似たデッキ」が多いという点については
メタゲームがすこし悪い方向に働いているように思う。
つまり「大会で勝つためのデッキ選択」＝「環境にあるデッキにまんべんなく勝率がいいデッキ選択」をするプレイヤーが増えたのだと思う。
これも決して悪いことでは無く、必然だと思うし。
マジックというゲームの面白みの1つだと思う。
ただし、悪いほうに・・・というのは、そういったトーナメント思考のプレイヤーが増えて（増えたことは良い！）、でもメタゲームが回っていないことだ。
じゃんけんで言えば、グーが強くなったから、みんなグーを使い始めるが
パーを作れる・使い始める人が少ない。


まったく違う話になるが
今回、カイブッディが復活したのには勇気付けられた！
僕が学生時代にマジックやってて、ハマってたころ、最前線にいた選手が
今またTOP８に入ると、こっちもがんばろう！て気持ちになる。


最後に最近のスタンの話だけど
この間バントに悪斬を採用したんだけど
ものすごく強いです。（ボロスに２回あたって無双しました）
理由は「除去が減っている環境」「赤単やボロスの台頭」「悪斬を止められるクリーチャーが居ない（悪斬やマラキール）」
なので今、白いデッキならば悪斬は入れるべきだと思います。